着物を解体し、再構築する。 Vol.2「素材の 収集」
作る服の路線が決まった。
尾道の着物を集めて、解体し、再構築する。
決まったはいいが、着物がない。
井出不動産としての力も利用し知り合いの空き家から着物をもらったものの、
全然足りん。
それになんかもっと地域を巻き込んで「おー面白そうだなこれ使え!」的な感じで進めたかった。
なによりもそれが起こり得るのが尾道だと思っている。
そして尾道には、まさにこのようなシチュエーションのために存在する、素晴らしき謎コミュニティがある。
その名も、オカネイラズ尾道。
フェイスブックのコミュニティサイトで、メンバーは700人越え。
その名のとおり、いらん物がある人は「これいらんけ誰かいる?」的な感じで投稿があり、
なにかを探してる人は「誰かこんなん持ってる人おらん?」的な感じの投稿があり、
毎日何件もの投稿が上がるほど需要のあるコミュニティで、
ぼくも一年前の空き家探しの時の時に人づてに聞き、
「群馬人です尾道の空き家探してます情報下さい!!」と投稿したこともあった。
その後何回か物や情報をもらったり、自分も不要なものを上げていたりしていた。
早速今回もオカネイラズに投稿してみたわけであります。
こんなかたっくるしい文にもたくさんの返信を頂き、
回収に周り、
噂を聞きつけた尾道のスーパーローカルヒーローは映画のワンシーンの如く颯爽と現れ、
「着物は地味なのが多いけえなるべく色がついとるの持ってきた!」
と愛車のカブにくくりつけていた大量の着物を降ろし、すぐにまた誰かを助けに行った。
結果、
投稿の翌日にはすでにうちの小さいアトリエに収納しきれないほどの着物が集まった。。。
※ご協力頂いた皆様、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございます!
あとはこの着物達を「着れる」レベルに落とし込むだけ。
そのためには「なぜ着れないのか」を考える必要がある。
入ってくる生地(着物)は完全なイレギュラーなので、
即興での瞬発力を伴ったイメージ力と、
衣服の仕組みを理解した上での柔軟な服の構成力が必要になる。
次回からは製作の工程を。
実はもうすでに何着か作ってる。
はっきり言ってとても未来を感じてる。
※尾道で生まれたFBコミュニティ「オカネイラズ」ですが、現在多くの地域でコミュニティができています。
FBでオカネイラズって入れたらたくさん出てきてびびった。
尾道でオカネイラズを立ち上げた方もそれぞれの地域でコミュニティが生まれることを望んでいるので、
オカネイラズ、自分の町で作ってみてください。
関連記事
-
-
群馬人が尾道で空き家を見つけることはできるのか Vol.08
いやいやほんとうに 時間というものは不思議なもんですね。 ついさっき
-
-
群馬人が尾道で空き家を見つけることはできるのか Vol.03
Vol.3を書くにあたり、 この怒涛の数日間、なにをやっていたかまるで思い出せないので
-
-
Fka Twigs のススメ
おはこんばちわ。ユウジです。 突然ですが僕は写真とブログデザイン担当なので
-
-
最終章 / 群馬人が尾道で空き家を見つけることはできるのか
以下の文は2016年8月に書いてあったもので、その記事を上げた今日は2017年7月5日です。
-
-
28歳躁鬱病者はバスに揺られてかく語りき 2016/02/02
バスは刻々と広島へ向かっている。
-
-
群馬人が尾道で空き家を見つけることはできるのか Vol.04
いやはやもうえらいもんで、、 尾道来てから早10日、 この10日で群馬の半年分はしゃべっ
-
-
2月6日夕刻の浄泉寺におけるスーパーローカルな事情
この尾道という街には、 「れいこう堂」という伝説的なレコード屋がある。らしい。 多くの著