展示内容となぞの意気込み
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ユウジ 記事
前回の記事でも言いましたが、8月に東京・渋谷ヒカリエでの展示が決まりました。
テンパってばかりもいられないので冷静にひとつずつ詰めていくことにする。
まず我々がヒカリエで展示をする場所は8階aiima-1。
展示内容は向島の実店舗と同じくジーンズのオーダーメイドが主軸になる。
ヒカリエにて直接採寸し、生地とデザインを相談して展示期間中も会場で製作し、後日郵送する。
展示スペース内には工業用の直線縫いミシン、同じく工業用ロックミシン、デニム製作用の特殊機材、裁断台と備後地方のセルビッチデニムの原反が並ぶ。
(尾道を含む備後地方というのは世界でも最高品質のデニムの産地なのです)
展示会が飛び込んできたのでオープンがさらに遅れることになりましたが、僕たちの向島の店舗もデニムのオーダーメイドのお店になります。
そしてその展示スペース内で服を陳列し販売することも求められているので、そのための服を作らんといけん、というわけです。
せっかくおら東京さ行くので、つまらん服を並べてもまったくもってつまらんわけで。
いままでさんっっっっっざん一人脳内であれやこれやと服について考えてきましたが、
どうせおら東京さいくならば、ヒカリエなんてゆう今の日本のファッションの中心みたいなとこさ行くならば、
売れそうなきれーで無難な服を出撃前にアトリエで作って持ってって小銭を稼ぐよりは、
一着も売れんでもいいから今の日本のアパレル業界の上部にいるスタイリストやバイヤーといった人たちの琴線に触れるものを作るべきだと思っています。
そういう人たちが来るかどうかすらわからないけど、持論ですが日本という枠内でファッションでちゃんと稼いでいくならば、
言いたくないけど「有名人が着ている」というのはまだ価値観として日本人には根強く残っていて、いかにそこに最短ルートで食い込んでいけるかが勝負だと思っています。
ぼくは単に服作りがしたいわけではなくて、ちゃんと稼いで、自立をして、服をやりながら自由であり続けたいと思っています。
金持ちになりたいわけではなく、「服を作っていられればそれでいい。。」なんて開き直るのも絶対いやだ。
いくらアパレルが大不況と言われようが、新規参入はアホだと言われようが、
経済のためでもなんでもなく、自らの心が枯渇することなく瑞々しくあり続けられるためのエネルギーとしてのお金を稼ぎ、自由であり続けたい。
単に今は従業員ではないけどナルワチャンという服作りの相棒がいるので、僕はよくてもその子がもしひもじい思いのするならば僕の心は間違いなく枯渇する。自由ではなくなる。それだけは絶対に嫌だ。なので要は結局自分自身のためなのかもしれない。
とにかくぼくは服を仕事に選んでも、笑って自由に生きていけるということを証明したいのです。
そのためにはどこまでも純粋に、クリエーションとビジネスのバランスを見てヒカリエ然り今後の向島のアトリエも経営していこうと思っておる次第でございます。
次回からようやく日々の製作の過程を画像と共に紹介していきたいと思います。
この記事を書いている現在は7月9日 AM1:17。アトリエ前の海岸ではいつものように夜釣りをしている人がいる。
ぼくも今年はでかいゴムボートを頂いたので、展示が終わったらゴムボートに乗ってそこらへんの無人島にいって全裸になって焚き火をする。
という謎の宣言で終わりです。帰って寝ます。
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