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群馬人が尾道で空き家を見つけることはできるのか Vol.07

公開日: : 最終更新日:2016/02/24 ユウジ 記事

 

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6:30起床、

瞑想15分後、

ランニングウェアに着替えて商店街をひた走り、

早朝の尾道商店街にラックススーパーリッチの香りを商店街にふりまく。

 

シャワーを浴びて、

8時から13時~14時まではあなごのねどこでのヘルパー業務。

正直拘束時間が予想外に長く、業務内容も結構しっかりしたものなので

空き家探しが中途半端になりそうという危惧を感じつつあったが

気持ちを切り替えるスピードの訓練と思うことにした。

3月末まではこの環境で最善を尽くす。

 

とにかく業務終了と同時にほうきをぶん投げひたすらチャリをこぐ。

 

ところでぼくはひらめいた。

住宅に直接ピンポン&通りがかりの人に直接「空き家ありませんか」とアタックしているぼくだけど

 

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こんなカッチョイイ感じの名刺をじいさんばあさんに渡したところで名前がローマ字表記ってだけで拒絶反応が半端ない

 

しかもなぜか高齢の人にこの名刺渡すと宗教の勧誘してるような気になる。

ぼく自身見ため教祖っぽいし。

 

これはいかん!と思い空き家探し用の名刺を急遽作った。

 

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違う意味での怪しさが激増したという心の声もあるがそれはたぶん気のせいだろう。

断固として気のせいだ。うるさい。

 

まあ自分を出すのが何よりも苦手がぼくだが

もう恥をかいていくことに決めたのでもうなんでもしてやる。

どうにでもなっちまえぼくなんて。

今日もバカまるだしでいくでいくでーと向島を半日ぐるぐるしていが、

どえらいことになってきた。

これはもしかしたら、決まるかもしれん。

 

ヘルパー業務終了直後、

アラレちゃんのごとく両腕を広げて商店街にある鶴屋というスーパーまで走り、

カップ焼きそばを買って全力疾走で戻ってくる。

 

ゼーハー言いながらお湯をいれ、ゼーハー言いながら3分待っている間、

これってもしかして無駄な体力を消耗してるだけなんじゃないかと心配になる。

 

シャー!と言いながら焼きそばを食べる。

意外に遅い。意外によく噛むぼくは30分くらいかかる。

 

空き容器をゴミ箱に突っ込み、チラシと名刺をリュックに突っ込み、

ロンT一枚でチャリにまたがる。

チャリ乗るとすぐ暑くなるからだ。この判断であやうく凍死寸前に陥ることになる。

 

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渡船で向島へ。

船に揺られながら今日やるべきことを整理する。

 

今日の向島ですべきことは賃貸物件の内見が一件と、

先日見つけたいい感じの平屋の空き家の隣に住むおばちゃんに名刺と手紙を渡すこと。

空き家のオーナーが掃除に来たときに話しといてあげると言ってくれたので直筆で手紙書いといた。

 

その二件の用を即効で済ました時点ですでに午後3時半。

空き家探しが始まる。

 

空き家探しってどうにすればいいんだろうと悩んだこともあったが、

なんのことはない。空き家ねーかなと見てまわるだけだ。

 

路上で目に入る住民にはかたっぱしから声をかける。

造船所の作業員以外にはかたっぱしからバカになって声をかける。

なにかに似てると思ったが海外放浪のときによくやったヒッチハイクのノリだ。

固くなりすぎてもいかんし、フランクすぎてもいかん。

その具合は国によって違う。それはもう感覚で調整するしかない。

 

今日見つけた有効な手法は「自転車こいで探してまわってるんです」と自転車を指差して言うことだ。

やっていることがリアルに相手に伝わり、ああアホな感じな人か。と笑ってくれる。

 

今日も15人ほどに声かけたがみなさん大変親切に相談に応じてくれた。

最後にすごいことになって宿に戻ったの10時前だ。

1人目に声かけた自転車乗ったおばちゃんはこんな感じだった。

 

「すいませーんこんにちわぼく空き家を探して向島をチャリで周ってるんですけど」

「あるよ」

「えあるんですか」

「あるよ聞いてみちゃろか」

 

とおもむろにらくらくホンを取り出し電話してくれる。

近所の人が引っ越して、空き家になったそうだ。

 

この電話を待っている最中の気持ちがなんとも言えん。

ヒッチハイクでいうところの、止まってくれた車に走り寄っていく時の心境と同じだ。

 

「小田原建設ゆうところの事務所に大家さんいるけえ道教えちゃるけえ行ってきんさいところでにいちゃんどこから来たん」

 

と長話が始まる。

こうなったら礼儀としてどんなに急ぎたくても会話し続けるようにしている。

ぼくの人生を笑ってもらうことで相対的な価値になるし、相手も喜んでくれる。

それくらいしかできないが、笑ってくれると少し恩に報える気がする。

 

「ほいじゃがんばってねえ見つかるといいねえ」

と言う言葉を合図にお礼を言って小田原建設に向かう。

 

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入り口のガラス戸越しに見えるめっちゃコワモテのおっちゃんにビビる。

完全に「ワレどこのもんや」って顔でこっち見てる。

帰ろうかなと思う。なので開きなおってえらい勢いでガーッとドア開ける。

 

「んちゃーっすホニャララ町の空き家の大家さんでございますか」

「そうじゃけどどこのもんや」

うわぁ予想的中、というのっけからガンギレ食らうパターンもある。

 

こういう時は秘密のスイッチを入れる。

どうにでもなれスイッチである。

これ押したら大体なんとかなる。

 

まさかの群馬というワードに心を許してくれたおっちゃん。親戚が一人いるらしい。

なんとかなって気づいたら2人でほうじ茶飲んで恋愛の話をしていた。
恋バナというやつだ。

 

「ああそういえばあの空き家ね、解体することにしてもう業者にも依頼してしまったんよ。ちいと遅かったわ。買ってくれるなら止めるけど。土地込みで500万でいいや」

まじすかちょっと手届かないっすねあっはっはーと言ってかろやかにおいとまする。

 

実際、場所と築年数から考えても破格中の破格なのだが500万は出せない。ドーナツ何個買えるんだ。

 

 

残念だったなーとまたチャリこいで住民に声をかけ良さげな家にピンポン押して周る。

細い路地の入り組んだ向島の町は、フラフラしてるとすぐに道に迷う。

 

 

岩子島の方に向かってたつもりが尾道水道に出てしまった。

こんなとこにも集落があったんだなー静かでいいなーここどこなんだろうなー困ったなー

 

とまさにそんな顔してキョロキョロしていると犬を二匹連れたおばさんが散歩していた。

みごとに犬に振り回されていた。それが福本さんとの出会いだった。

 

 

話しかけると犬に振り回されながらもぼくの話を興味深そうに聞いてくれた。

 

「この辺なんて空き家だらけよ!空き家だらけ!」

と言いながら犬に振り回されていた。

 

「ちょっとついて来んさい」と言われ散歩に連れそうことになった。

 

 

 

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とまあ最後まで書いちゃいたい気持ちはやまやまなのでありますが

すでに現在朝6時20分でございます。

確かについさっき2時半だったのに不思議なもんです。

ぼくはこれから商店街を走りまわってラックススーパーリッチの香りを振りまかなければ尾道の方々に朝を告げることができません。

 

ということで次回に書きます。

 

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Comment

  1. ✳︎ より:

    先日コメントさせて頂いた藤岡の者です✳︎
    同じく中山ヒデちゃんのTV見てましたー。笑
    いきなりなんだよ!という感じになってしまったらすみませんが、尾道好き、世界中を旅して回っておられるyujiさんが、今は亡き私の父と同じ雰囲気を感じられてブログがとても待ち遠しいです!!
    父は18年前に私が小学生の頃死んでしまったのですが、いつも世界中を旅していた頃の、特にインド、アフガニスタン、イスタンブールが好きだったようでその写真を良く見せて話をしてれました。きっと行きていたらyujiさんに協力したくて、というか自分もやりたくて?すぐに連絡を取りたがるだろうなぁなんて思います。
    旅仲間が広島の福山に住んでいるので尾道もよく知っているし空き家の話してみますね〜(..◜ᴗ◝..)
    いい空き家に巡り会えますよう願っています、えいえいおー!!
    度々長々失礼しました✳︎

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