群馬人が尾道で空き家を見つけることはできるのか Vol.05
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ユウジ 記事
さっそく鬱っぽくなってるようだ。
天気もあってかこの3日の気分の沈みっぷりったらない。
もがけばもがくほどズブズブいく。
書けるときは永遠に書けるような気がするし、
書けないときは永遠に書けない気がする。
心を維持することができない。
それでいい。ぼくはそういう人間だ。
ただ朝になれば義務として30分走り、義務として15分瞑想をする。
何をしたってぼくの心はぐにゃぐにゃだ。それはしょうがない。
ということで早速行き詰まって(?)いる。
完全になんか、リズムがズレてる。
群馬とはまるで正反対の、
日々更新され続ける人間関係に心がついていけない。
強い服を作るためにも、圧倒的に我がままになりたいものだ。
でもなるべく人に迷惑はかけたくない。
やっぱり家は町から離れたところで探そうと思う。
社会性は1%~10%程度でいい。
位置的にも、意思的にも。
この町にはやはり同じ考えを持つ人がたくさんいて、
彼らのDIYを助けたりしていました。
あなごのねどこの寝床長である宗ちゃんは、
尾道名物である山手の坂に面した古民家を改装している。
春には奥さんとサンドイッチ屋を開くそうだ。
同い歳の宗ちゃん夫妻とはやけに気が合う。
「全然ゴールが近づいてる感じがしない不安の中でも淡々と作業するしかない」
感じが見てるだけで痛いほどよくわかる。
全く同じことを群馬で感じてた。
ちなみに隣も移住者がやっているステンドグラス屋で、
その隣も移住者がハチミツ屋をやってるらしい。
どんだけファンキーなんだ尾道。最高。
3月オープンのゲストハウス「みはらし亭」の改装も手伝ってきた。
大工のおっちゃん達が最初怖かったけど、
質問すると嬉々として家の仕組みについて教えてくれたりして勉強になった。
職人てやっぱいい。
てかぼく高校時代、工業高校建築科だったなたしか。なんも知らねえわ。
服と音楽のことしか考えてなかったのによく卒業できたなと不思議に思う。
前回の滞在時に知り合ったTさんの家は坂の上の上の方だ。
彼は3年前にこの家を土地込みで購入し、
月に二回、週末だけ東京から飛行機乗ってきて改装する、という日々を送っている。
土曜に来て日曜に帰る。それを一人で1年以上続けている。
ほんっとにすごいド根性だと思う。
ぼくは知り合った3年前、買ったばかり時に見せてもらっていた。
車など当然入らない立地もあり、それはそれはひどいあり様だった。
なのでその2年の時差を経たビフォーアフターを見て、
一人でここまでやったんか、、と思うと、
感心よりもなによりも、同情してしまう。
なんかわかんないけど、
DIY、それも空き家改装はぼくにとってすごく孤独な作業だった。
あいかちゃんがいない時はどうやっても手が動かなくなったりすることが多々あった。
群馬では特に、周りからも理解不能の白い目で見られていた。
[ここをこうしたい]
→調べる→やってみる→できない→調べる→やってみる→できない→調べる→やってみる→できない→調べる→やってみる→
[たぶんできた]
をひたすらに繰り返す日々。
当然、一人でやっても自問してしまう。
トンカチで打つ度に、
「これってなんのために」と思ってしまう。(ぼくだけ?)
古民家の改装で、ぼくは結構本気で、
人間ってほんとに一人で生きれないんだな、とか考えたりした。
それを一人って。
まるでシュヴァルの理想宮だ。
そういえばぼくはシュヴァルみたいになるんだって誓ったことあったな、困ったななれるかな。
まあまだ全然終わってないので、
これからは東京から来たときはぼくも手伝うことにした。
一回り近く年上なのに、微塵たりとも年上ぶることも偉ぶることもない彼の素朴な人間性から学ぶものは数多い。
人間関係ってすっごく疲れるけど、結局人間は人間からしか学べないとも思う。
もう少しうまくバランスとれるようになってほしいもんだ、ぼくの心。
おおなんか書けた。寝ます。
明日こそ、
明日こそ。
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