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エチオピアシダモG2は流れに抗わず

公開日: : ユウジ 記事

 

 

ぼくのなかには決して起こしてはいけない、もうひとりの僕がいる。

 

ぼくはそいつのせいで今まで散々な目にあってきたし、きっとこれからもあう。

そいつを起こさないためなのか、起きたときのためなのかはわからないけど、

とにかくそいつのための対応としてできることは、

瞑想を毎日欠かさないことが、考えうる最善の対策だということを経験から学んだ。

 

なのでぼくは毎日毎日、社会的にはまるで意味のない、瞑想をしている。

とにかく瞑想を一日でも欠かしてしまったら、

あれには絶対に勝てないし、すぐに飲み込まれる。それがわかってる。

 

そしてそれは突然やってくる。

今日は朝ベッドの上で目が覚めたら、

天井から顔だけ出してぼくを見下ろしながらこう聞いてきた。

 

「なんで起きたの」

 

・・・・・・?

なんで起きたの?

なんでって、、、

 

あれ、、、なんでだ?

 

いつも置いてあったはずの場所を見るも、答えがなくなってる事に気づく。

一瞬で血の気が引く。

そんなはずはないと慌ててあたりを必死で探す。

そんなぼくを天井からニヤニヤと眺めながら、あれはいなくなる。

そしてそのあと、

世界にはぼく以外の生命体はなにも存在しないかのような、

虚しさが心を絞め上げる。

こうして今日という日が始まった。雪が降るらしい。

 

その後ぼくは極めて義務的に下の階に降りる。

極めて義務的におしっこして、

極めて義務的に「おはよう」と言い、

極めて義務的にキッチンの椅子に座ったあとは、

言語化不可能な思考の渦を落ちていく。

 

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「あっ」

 

と言ってその流れから抜ける。

ぼくはその一瞬の「あっ」のために、多くの時間を瞑想に費やしている。

もしかして、と頭上を眺めると、

頭から天に向かって見えない糸がたくさんくっついてるのを確認する。

ああ義務的だったのはこのせいかと気づく。慌てて両手で糸を振り払う。

アイカちゃんになにしてんのと言われる。糸切ってんの。

 

そして部屋で一人になる。

みんながんばって働いてるんだからとか

ぼくって将来どうなっちゃうんだろうとか

親は、親戚は、周りの人たちって

ぼくの事どうしようもないって思ってんのかなとか

とりあえずそういうのを置いといて、

意識的に時間をかけてゆっくりと、

エチオピアシダモG2を粗挽きで挽いて、

覚えたてのネルドリップでコーヒーを淹れる。

今までの歴史で何億というコーヒーが飲まれてきたであろうその中の、

なんでもない、たった一杯。

その一杯に希望を託して、対策を練る。

 

困った。奴が起きた。

そもそもなんで置いといたはずの答えがなくなってたんだ。

おかしい。確実にあったはずなのに。

 

奴からは絶対に、何があっても逃げられない。

奴自身に取り込まれて自己が埋没したら文字通り「終わり」だという事も、

僕は身をもって、知っている。

 

ということは考えるまでもなく、

たったひとつの思い当たるフシを、認める以外にないのである。

答えはもう僕自身の内側に取り込まれてしまったということを。

僕はその壁にぶつかって打ち破り、

その先へと進むことを目的としていたはずなのに、

いつのまにか壁にぶつかること自体が目的となってしまったという事を。

 

「壁もうないよ。壊せたじゃん。うれしい?」

 

奴はそう言いに来たのだと思う。

うれしくない。

なんだかわかんないけど全然うれしくない。

それが答えだ。

もっと安定して安心して幸せになると思ってた。

でも壁にぶつかってる時のほうが安定して安心して幸せだった気がする。

なんでなの。おかしいだろそんなの。

壊すことで作ってきたものを、また壊して、作って、また壊すのか。

僕はどうやら本当に救いようのないバカだ。

残念ながらそれが答えだ。

 

来月から一人で群馬を出て広島の尾道に移住し、

空き家を探して改装して、服のアトリエを作ることに決めた。

 

この文を打ちながらもぼくは、

ベッドの上で目覚めたばかりの僕に向かって天井からつぶやいている。

「おはよう。かっこいいけどやめとけよ。手震えてるじゃねえか(笑)。

どうせお前にゃできねえよ。」

 

 

付き合いたての頃アイカちゃんに、

「なんでこんな欠陥品のとこにきたのやめといたほうがいいよまじで」と言ったら

「大丈夫だよ」と言ってた。

 

なにが大丈夫なのかぼくだけまるでわからないまま、3年が経った。

 

 

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